歴史書てけとー翻訳

漢文の歴史書を我流で適当に翻訳。
あくまでもテキトーなのでそこんトコよろしく。
更新は不定期です。
<< October 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | - | -
<< 【日本書紀】卷第一 神代 その3 | main | 【明史】列伝第二百十二 外国三 『日本』 >>

【日本書紀】卷第一 神代 その4

 次生海。次生川。次生山。次生木祖句句廼馳。次生草祖草野姫。亦名野槌。既而伊奘諾尊・伊奘冉尊、共議曰、吾已生大八洲國及山川草木。何不生天下之主者歟。於是、共生日神。號大日孁貴。大日孁貴、此云於保比屢彷宿霖辧孁音力丁反。一書云、天照大神。一書云、天照大日孁尊。 此子光華明彩、照徹於六合之内。故二神喜曰、吾息雖多、未有若此靈異之兒。不宜久留此國。自當早送于天、而授以天上之事。是時、天地相去未遠。故以天柱、擧於天上也。次生月神。一書云、月弓尊、月夜見尊、月讀尊。 其光彩亞日。可以配日而治。故亦送之于天。次生蛭兒。雖已三歳、脚猶不立。故載之於天磐櫲樟船、而順風放棄。次生素戔嗚尊。一書云、神素戔嗚尊、速素戔嗚尊。 此神、有勇悍以安忍。且常以哭泣爲行。故令國内人民、多以夭折。復使青山變枯。故其父母二神、勅素戔嗚尊、汝甚無道、不可以君臨宇宙。固當遠適之於根國矣、遂逐之。

 一書曰、伊奘諾尊曰、吾欲生御寓之珍子、乃以左手持白銅鏡、則有化出之神。是謂大日孁尊。右手持白銅鏡、則有化出之神。是謂月弓尊。又廻首顧眄之間、則有化神。是謂素戔嗚尊。即大日孁尊及月弓尊、並是質性明麗。故使照臨天地。素戔嗚尊、是性好殘害。故令下治根國。珍、此云于圖。顧眄之間、此云美屢摩沙可利爾。
 一書曰、日月既生。次生蛭兒。此兒年滿三歳、脚尚不立。初伊奘諾、伊奘冉尊、巡柱之時、陰神先發喜言。既違陰陽之理。所以、今生蛭兒。次生素戔嗚尊。此神性惡、常好哭恚。國民多死。青山爲枯。故其父母勅曰、假使汝治此國、必多所殘傷。故汝可以馭極遠之根國。次生鳥磐櫲樟橡船。輙以此船載蛭兒、順流放棄。次生火神軻遇突智。時伊奘冉尊、爲軻遇突智、所焦而終矣。其且終之間、臥生土神埴山姫及水神罔象女。即軻遇突智娶埴山姫、生稚産靈。此神頭上、生蠶與桑。臍中生五穀。罔象、此云美都波。
 一書曰、伊奘冉尊、生火産靈時、爲子所焦、而神退矣。亦云、神避。其且神退之時、則生水神罔象女及土神埴山姫、又生天吉葛。天吉葛、此云阿摩能與佐圖羅。一云、與曾豆羅。
 一書曰、伊奘冉尊、且生火神軻遇突智之時、悶熱懊惱。因爲吐。此化爲神。名曰金山彦。次小便。化爲神。名曰罔象女。次大便。化爲神。名曰埴山媛。
 一書曰、伊奘冉尊、生火神時、被灼而神退去矣。故葬於紀伊國熊野之有馬村焉。土俗祭此神之魂者、花時亦以花祭。又用鼓吹幡旗、歌舞而祭矣。
 一書曰、伊奘諾尊與伊奘冉尊、共生大八洲國。然後、伊奘諾尊曰、我所生之國、唯有朝霧而、薫滿之哉、乃吹撥之氣、化爲神。號曰級長戸邊命。亦曰級長津彦命。是風神也。又飢時生兒、號倉稻魂命。又生海神等、號少童命。山神等號山祇。水門神等號速秋津日命。木神等號句句廼馳。土神號埴安神。然後、悉生萬物焉。至於火神軻遇突智之生也、其母伊奘冉尊、見焦而化去。于時、伊奘諾尊恨之曰、唯以一兒、替我愛之妹者乎、則匍匐頭邊、匍匐脚邊、而哭泣流涕焉。其涙堕而爲神。是即畝丘樹下所居之神。號啼澤女命矣。遂拔所帶十握劔、斬軻遇突智爲三段。此各化成神也。復劔刄垂血、是爲天安河邊所在五百箇磐石也。即此經津主神之祖矣。復劒鐔垂血、激越爲神。號曰甕速日神。次熯速日神。其甕速日神、是武甕槌神之祖也。亦曰甕速日命。次熯速日命。次武甕槌神。復劒鋒垂血、激越爲神。號曰磐裂神。次根裂神。次磐筒男命。一云、磐筒男命及磐筒女命。復劒頭垂血、激越爲神。號曰闇龗。次闇山祇。次闇罔象。然後、伊奘諾尊、追伊奘冉尊、入於黄泉、而及之共語。時伊奘冉尊曰、吾夫君尊、何來之晩也。吾已飡泉之竈矣。雖然、吾當寢息。請勿視之。伊奘諾尊不聽、陰取湯津爪櫛、牽折其雄柱、以爲秉炬、而見之者、則膿沸蟲流。今世人夜忌一片之火、又夜忌擲櫛、此其縁也。時伊奘諾尊、大驚之曰、吾不意到於不須也凶目汚穢之國矣、乃急走廻歸。于時、伊奘冉尊恨曰、何不用要言、令吾恥辱、乃遣泉津醜女八人、一云、泉津日狹女、追留之。故伊奘諾尊、拔劒背揮以逃矣。因投銜。此即化成蒲陶。醜女見而採噉之。噉了則更追。伊奘諾尊、又投湯津爪櫛。此即化成筍。醜女亦以拔噉之。噉了則更追。後則伊奘冉尊、亦自來追。是時、伊奘諾尊、已到泉津平坂。一云、伊奘諾尊、乃向大樹放[尿<毛]。此即化成巨川。泉津日狹女、將渡其水之間、伊奘諾尊、已至泉津平坂。故便以千人所引磐石、塞其坂路、與伊奘冉尊相向而立、遂建絶妻之誓。時伊奘冉尊曰、愛也吾夫君、言如此者、吾當縊殺汝所治國民日將千頭。伊奘諾尊、乃報之曰、愛也吾妹、言如此者、吾則當産日將千五百頭。因曰、自此莫過、即投其杖。是謂岐神也。又投其帶。是謂長道磐神。又投其衣。是謂煩神。又投其褌。是謂開囓神。又投其履。是謂道敷神。其於泉津平坂、或所謂泉津平坂者、不復別有處所、但臨死氣絶之際、是之謂歟。所塞磐石、是謂泉門塞之大神也。亦名道坂大神矣。伊奘諾尊既還、乃追悔之曰、吾前到於不須也凶目汚穢之處。故當滌去吾身之濁穢、則往至筑紫日向小戸橘之檍原、而秡除焉。遂將盪滌身之所汚、乃興言曰、上瀬是太疾、下瀬是太弱、便濯之於中瀬也。因以生神、號曰八十枉津日神。次將矯其枉而生神、號曰神直日神。次大直日神。又沈濯於海底。因以生神、號曰底津少童命。次底筒男命。又潜濯於潮中。因以生神、號曰中津少童命。次中筒男命。又浮濯於潮上。因以生神、號曰表津少童命。次表筒男命。凡有九神矣。其底筒男命・中筒男命・表筒男命、是即住吉大神矣。底津少童命・中津少童命・表津少童命、是阿曇連等所祭神矣。然後、洗左眼。因以生神、號曰天照大神。復洗右眼。因以生神、號曰月讀尊。復洗鼻。因以生神、號曰素戔嗚尊。凡三神矣。已而伊奘諾尊、勅任三子曰、天照大神者、可以治高天原也。月讀尊者、可以治滄海原潮之八百重也。素戔嗚尊者、可以治天下也。是時素戔嗚尊、年已長矣。復生八握鬚髯。雖然不治天下、常以啼泣恚恨。故伊奘諾尊問之曰、汝何故恆啼如此耶。對曰、吾欲從母於根國、只爲泣耳。伊奘諾尊惡之曰、可以任情行矣、乃逐之。
 一書曰、伊奘諾尊、拔劔斬軻遇突智、爲三段。其一段是爲雷神。一段是爲大山祇神。一段是爲高龗。又曰、斬軻遇突智時、其血激越、染於天八十河中所在五百箇磐石。而因化成神、號曰磐裂神。次根裂神。兒磐筒男神。次磐筒女神、兒經津主神。倉稻魂、此云宇介能美拕磨。少童、此云和多都美。頭邊、此云摩苦羅陛。脚邊、此云阿度陛。熯火也。音而善反。龗、此云於箇美。音力丁反。吾夫君、此云阿我儺勢。飡泉之竈、此云譽母都俳遇比。秉炬、此云多妃。不須也凶目汚穢、此云伊儺之居梅枳枳多儺枳。醜女、此云志許賣。背揮、此云志理幣提爾布倶。泉津平坂、此云余母都比羅佐可。 [尿<毛]、此云愈磨理。音乃弔反。絶妻之誓、此云許等度。岐神、此云布那斗能加微。檍、此云阿波岐。
 一書曰、伊奘諾尊、斬軻遇突智命、爲五段。此各化成五山祇。一則首、化爲大山祇。二則身中、化爲中山祇。三則手、化爲麓山祇。四則腰、化爲正勝山祇。五則足、化爲[酓隹]山祇。是時、斬血激灑、染於石礫樹草。此草木沙石自含火之縁也。麓、山足曰麓。此云簸耶磨。正勝、此云麻沙柯。一云麻左柯豆。 [酓隹]、此云之伎。音鳥含反。
 一書曰、伊奘諾尊、欲見其妹、乃到殯斂之處。是時、伊奘冉尊、猶如生平出迎共語。已而謂伊奘諾尊曰、吾夫君尊、請勿視吾矣。言訖忽然不見。于時闇也。伊奘諾尊、乃擧一片之火而視之。時伊奘冉尊、脹滿太高。上有八色雷公。伊奘諾尊、驚而走還。是時、雷等皆起追來。時道邊有大桃樹。故伊奘諾尊、隠其樹下、因採其實、以擲雷者、雷等皆退走矣。此用桃避鬼之縁也。時伊奘諾尊、乃投其杖曰、自此以還、雷不敢來。是謂岐神。此本號曰來名戸之祖神焉。所謂八雷者、在首曰大雷。在胸曰火雷。在腹曰土雷。在背曰稚雷。在尻曰醉襦在手曰山雷。在足上曰野雷。在陰上曰裂雷。
 一書曰、伊奘諾尊、追至伊奘冉尊所在處、便語之曰、悲汝故來。答曰、族也、勿看吾矣。伊裝諾尊、不從猶看之。故伊奘冉尊恥恨之曰、汝已見我情。我復見汝情。時伊奘諾尊亦慙焉。因將出返。于時、不直默歸、而盟之曰、族離。又曰、不負於族。乃所唾之神、號曰速玉之男。次掃之神、號泉津事解之男。凡二神矣。及其與妹相闘於泉平坂也。伊奘諾尊曰、始爲族悲、及思哀者、是吾之怯矣。時泉守道者白云、有言矣。曰、吾與汝已生國矣。奈何更求生乎。吾則當留此國、不可共去。是時、菊理媛神亦有白事。伊奘諾尊聞而善之。乃散去矣。但親見泉國。此既不祥。故欲濯除其穢惡、乃往見粟門及速吸名門。然此二門、潮既太急。故還向於橘之小門、而拂濯也。于時、入水吹生磐土命。出水吹生大直日神。又人吹生底土命。出吹生大綾津日神。又入吹生赤土命。出吹生大地海原之諸神矣。不負於族、此云宇我邏磨[禾既]茸。
 一書曰、伊奘諾尊、勅任三子曰、天照大神者、可以御高天之原也。月夜見尊者、可以配日而知天事也。素戔嗚尊者、可以御滄海之原也。既而天照大神、在於天上曰、聞葦原中國有保食神。宜爾月夜見尊、就候之。月夜見尊、受勅而降。已到于保食神許。保食神、乃廻首嚮國。則自口出飯。又嚮海、則鰭廣鰭狹亦自口出。又嚮山、則毛麁毛柔亦自口出。夫品物悉備、貯之百机而饗之。是時、月夜見尊、忿然作色曰、穢哉、鄙矣。寧可以口吐之物、敢養我乎。廼拔劔撃殺。然後、復命、具言其事。時天照大神、怒甚之曰、汝是惡神。不須相見、乃與月夜見尊、一日一夜、隔離而住。是後、天照大神、復遣天熊人往看之。是時、保食神實已死矣。唯有其神之頂、化爲牛馬。顱上生粟。眉上生蠒。眼中生稗。腹中生稻。陰生麥及大豆小豆。天熊人悉取持去而奉進之。于時、天照大神喜之曰、是物者、則顯見蒼生、可食而活之也、乃以粟稗麥豆、爲陸田種子。以稻爲水田種子。又因定天邑君。即以其稻種、始殖于天狹田及長田。其秋垂穎、八握莫莫然、甚快也。又口裏含蠒、便得抽絲。自此始有養蠶之道焉。保食神、此云宇氣母知能加微。顯見蒼生、此云宇都志枳阿烏比等久佐。



 次に海が生まれた。次に川が生まれた。次に山が生まれた。次は木の祖先の句句廼馳【ククノチ】が生まれた。次に草の祖先の草野姫【カヤノヒメ】。またの名を野槌【ノズチ】。伊奘諾尊・伊奘冉尊は相談し、「我々は大八洲國と山川草木を生んだ。なぜ天下の主になる者が居ない」と言った。そして日の神を生んだ。名を大日孁貴【オホヒルメノムチ】と言う(大日孁貴は於保比屢彷宿霖辧撻ホヒルメノムチ】と読む。孁の音は力丁反【ノカエシ】)。一書は天照大神【アマテラスオホミカミ】と云う。一書は天照大日孁尊【アマテラスオホヒルメノコト】と云う。 この子は光り麗しく、六合の内を照らした。故に二神は喜び、「我が子は多くとも、これ程の霊力の児は居ない。この国に留まらせず、すぐに天に送り、天上の事を任せよう」と言った。この時、天と地はまだ遠くなかった。ゆえに天柱にて天上に送り奉った。次に月神が生まれた。一書に云う月弓尊【ツクユミノミコト】、月夜見尊【ツクヨミノミコト】、月讀尊【ツクヨミノミコト】である。 その光り麗しいこと日に次ぐ。よって日に並べて治らすため、また天に送った。次に生まれたのは蛭兒だった。既に三歳になっても足が立たなかった。なので天磐櫲樟船【アメノイワスクフネ】に載せて、風の時に棄てた。次に素戔嗚尊【スサノオノミコト】を生んだ。一書に云う神素戔嗚尊【カムスサノオノミコト】、速素戔嗚尊【ハヤスサノオノミコト】である。この神、勇敢にして残忍だった。かつ泣き喚く行動もあった。故に國内の人民が多数死んだ。また青山は枯れてしまった。父母二神は素戔嗚尊を召し「お前は無道だ。宇宙に君臨するべきではない。遠くの国に行け」と放逐した。

 ある書曰く、伊奘諾尊は「我は天下を治すべき子が欲しい」と言った。そして左手に白銅鏡【マスミノカガミ】を持った時に神が現れた。いわゆる大日孁尊である。右手に白銅鏡を持った時に神が現れた。いわゆる月弓尊である。また首をめぐらした時に神が現れた。いわゆる素戔嗚尊である。大日孁尊及び月弓尊、並んで明るく麗しかった。故に天地を照らした。素戔嗚尊は残酷を好んだ。だから根國を治めさせた(珍は于圖【ウズ】と読む。顧眄之間は美屢摩沙可利爾【ミルマサカリニ】と読む)。
 ある書曰く、日と月が生まれた。次に蛭兒が生まれた。この子は満三歳になっても足が立たなかった。最初に伊奘諾、伊奘冉尊が柱を廻ったときに陰神が先に言葉を発した。陰陽の理を間違っていた。だから今蛭兒が生まれた。次に素戔嗚尊が生まれた。この神は性悪で、泣き叫ぶ事を好んだ。だから國民の多くが死に、青山は枯れてしまった。そして父母は「たとえお前にこの国を治めさせても必ず多くの傷を残す。ゆえにお前はすごく遠い根国を治めよ」と言った。次に鳥磐櫲樟橡船が生まれた。そしてこの船に蛭兒を乗せ放棄した。次に火の神、軻遇突智【カグツチ】が生まれた。伊奘冉尊は、軻遇突智のために、秘所を焼かれてしまった。しかし、今わの際に臥せりながらも土の神、埴山姫【ハニヤマヒメ】及び水の神罔象女【ミツハノメ】を生んだ。そして軻遇突智は埴山姫を娶って、稚産靈【ワクムスヒ】が生まれた。この神は頭の上に、蠶と桑がなり、へその中には五穀がなった(罔象は美都波【ミツハ】と読む)。
 ある書曰く、伊奘冉尊、火産靈【ホムスヒ】を生んだ時、子を為す所を焦がして、神退。または神避と言う。その神退の時、水の神罔象女及び土の神埴山姫を生み、また天吉葛【アマノヨサヅラ】を生んだ(天吉葛は阿摩能與佐圖羅【アマノヨサヅラ】と読む。あるいは與曾豆羅【ヨソヅラ】)。
 ある書曰く、伊奘冉尊、火の神軻遇突智を生んだ時、熱によって焼かれた。そして嘔吐した物が神になった。名を金山彦【カナヤマビコ】と言う。次に小便が神になった。名を罔象女【ミヅハノメ】と言う。次に大便が神になった。名を埴山媛【ハニヤマヒメ】と言う。
 ある書曰く、伊奘冉尊、火の神を生んだ時、焼かれて神退した。そして紀伊の国の熊野の有馬の村に葬られた。土着の民はこの神の魂を花の時あるいは花をもって祭る。また太鼓、笛、旗をもって歌い踊って祭った。
 ある書曰く、伊奘諾尊と伊奘冉尊、共に大八洲国を生む。その後、伊奘諾尊は「我が生んだ国、朝霧がかかっていて薫りが満ちている」と言い、息を吹きかけたところ神になった。これを級長戸邊命【シナトベノミコト】と言う。あるいは級長津彦命【シナツヒコノミコト】と言う。これは風の神である。また飢えた時に生まれたのが、倉稻魂命【ウカノミタマノミコト】である。また海神【ワタツミノカミ】等を生む、少童命【ワタツミノミコト】と言う。山神【ヤマノカミ】等を山祇【ヤマツミ】と言う。水門神【ミナトノカミ】等を速秋津日命【ハヤアキツヒノミコト】と呼ぶ。木神【キノカミ】等は句句廼馳。土神【ツチノカミ】は埴安神【ハニヤスノカミ】と呼ぶ。その後、ことごとく萬物を生む。火の神軻遇突智を生む時、その母伊奘冉尊、焦げて化去る。時に、伊奘諾尊は恨んで「唯一子で、我が愛する妹の代わりとするのか」と言い、頭辺、脚辺に転げ、嘆き悲しんだ。その時落ちた涙が神になった。すなわち畝丘の木の下に居る神、名を啼澤女命【ナキサワメノミコト】と言う。遂に十握劔【トツカノツルギ】を抜いて、軻遇突智を三つに斬った。各々が神になった。また剣より滴り落ちた血は天安河邊【アメノヤスカワ】の五百箇磐石【イホツイワムラ】となる。すなわち經津主神【フツヌシノカミ】の祖先である。また剣より血が滴り落ち、神になった。甕速日神【ミカハヤヒノカミ】である。次に熯速日神【ヒノハヤヒノカミ】。その甕速日神は武甕槌神【タケミカヅチノカミ】の祖先である。またの名を甕速日命【ミカハヤヒノミコト】。次に熯速日命【ヒノハヤヒノミコト】。次に武甕槌神。また剣の鋒から落ちた血が神になった。磐裂神【イハサクノカミ】という。次に根裂神【ネサクノカミ】。次に磐筒男命【イハツツノオノミコト】。または、磐筒男命及び磐筒女命【イハツツノメノミコト】である。また剣の頭より落ちた血が神になった。名を闇龗【クラオカミ】という。次に闇山祇【クラヤマツミ】。次に闇罔象【クラミツハ】。しかる後、伊奘諾尊は伊奘冉尊を追って黄泉に入り、共に語る。伊奘冉尊は「愛する夫よ、今頃なぜ来たのですか。私は既に黄泉の食べ物を食べてしまいました。私はもう寝ます。どうか見ないで下さい」伊奘諾尊は聞き入れず、密かに湯津爪櫛【ユツツマグシ】を取り、その歯を折って灯を点して見たところ、その身は膿み、また虫がわいていた。今の人が、夜に一片之火【ヒトツビトボス】を忌むこと、また夜に擲櫛【ナゲグシ】を忌むことはその縁である。
(長すぎるので以下、順次翻訳していきます)
[日本]日本書紀 | comments(0) | -

スポンサーサイト

- | - | -

この記事に対するコメント

コメントする